展示即売会が終わってから、
ぼくの中で、 少しずつ変わったことがありました。
前までは、
「どうやってサボるか」
「どうやって怒られないか」
そんなことばかり考えていたのに、
気づけば、 営業のことを考える時間が増えていました。
特に気になったのは、“仕事ができる人”たちでした。
エース社員の先輩は、電話に出るとき、
「もしもし〜?」
みたいな軽いテンションで出る。
(え、そんな感じいいん…?) と思っていました。
でも電話の向こうのお客さんは、 めちゃくちゃ楽しそうに話している。
部長なんて、 お客さんと友達みたいに話している。
もちろん、 相手や業界によると思います。
でも当時のぼくには、 それが衝撃でした。
(営業って、 バカ真面目に対応するだけじゃないんやな…)
それまでのぼくは、
“ちゃんとすること”ばかり考えていました。
失礼がないように。
怒られないように。
ミスしないように。
でも、 本当に信頼されている人たちは、 もっと自然体だった。
その空気感が、 なんだかすごくかっこよく見えました。
そこからでした。
高いレベルで仕事をしている先輩の案件に、
自分から首を突っ込むようになりました。
「あのお客さんって、今どうなってるんですか?」
「どうやったらそんなふうにできたんですか?」
そんなことを、 先輩たちに聞きまくっていました。
そして、 自分なりに考える。
(自分ならどうするやろ)
(なんでこの人は信頼されてるんやろ)
前までは、 仕事が終わったら、 仕事のことなんて考えたくありませんでした。
でもこの頃から、 頭の中にずっと営業がいる。
漫画を買いに本屋へ行ったのに、 気づけば営業本を持ってレジに並んでいる。
(ナルトを買いに来たのに・・・!?)
通勤中、 営業本を読みながら、 ノートにメモを取る。
「情報はお金」
「価格より、買う理由」
「営業は論破じゃない」
必死に、 書き殴っていました。
今見返すと、 字も汚いし、 何を書いてるか分からないページもあります。
でも当時は、 それくらい夢中でした。
資料作成でも、
「もっと見やすくできないか」
「このエクセル便利そうやな」
そんなことを調べるようになっていました。
ちなみに、 新卒配属初日。
パソコンの電源ボタンの場所が分からなかったのは、 内緒です・・・
そして、 もうひとつ変わったことがありました。
あれだけ嫌だった飲み会です。
新人の頃は、 終電で泣くほど嫌だったのに、
いつの間にか、 先輩や上司と仕事の話をする時間が好きになっていました。
とはいえ、 お酒は相変わらず弱いので、
飲み会でうまく立ち回る方法ばかり覚えていったんですが。
それはまた、 別の機会に書こうと思います。
今思うと、 この頃のぼくを動かしていたのは、
“向上心”というより、 “好奇心”でした。
「なんでこの人は信頼されるんやろ」
「なんでこの言い方で売れるんやろ」
「なんで同じ商品なのに結果が変わるんやろ」
そんなことばかり考えていました。
そして気づけば、
「どう売るか」より、
「なぜ人は動くのか」
「なぜビジネスは回るのか」
そんなことばかり考えるようになっていました。
(続く)



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