第1話:——終電から始まった、ぼくの営業人生——嫌すぎて泣いた話

営業物語

〜初めてのブログは簡単な自己紹介がてらスタートです〜

ぼくの営業人生は、終電から始まりました。

・・・今から約10年前。
大学3年生の3月頃、ぼくは就職活動をしていました。

高校野球では補欠。
大学生活はアルバイトばかり。

正直に言うと、これといった強みも、誇れる経験もない、どこにでもいる大学生でした。

大学4年生が近づくにつれて、周りからよく聞こえてきた言葉があります。

「就職とか嫌やな〜。懲役40年やで。」

ぼくも同じ気持ちでした。
できることなら、社会人になんてなりたくない。

そんな状態で始まった就職活動。
ただひとつ、強く思っていたことがあります。

「営業だけは絶対にやりたくない。」

数字を追う仕事。詰められる世界。
酒飲んでなんぼ。(お酒は苦手です。)

そんなイメージしかありませんでした。

でも現実は甘くありません。
文系で、特別なスキルもないぼくに残された選択肢は、ほとんどが営業職(だと思い込んでいました)。

それでも運よく、高校野球とアルバイトのエピソードを評価してもらい、いくつかの内定を獲得。

最終的に選択肢に残ったのは、2社。

・非営業職(配達系)
・営業職(メーカー)

親にも相談しました。
30年間ずっと営業をやってきた親父はこう言いました。

「どうせやるなら営業で鍛えてもらったら?法人相手なら安定もあるし。」

この一言で、ぼくは決断しました。
営業の会社に行く。

3ヶ月の本社研修を終え、いよいよ配属。
行き先は——縁もゆかりもない東京。

配属初日。
埼玉県に借り上げ社宅を用意されたぼくは1時間20分かけて、出勤。
東京の通勤ラッシュの洗礼を浴びました。

初日はとりあえずカタログを読んで、電話の取り次ぎ。

ただ、それだけのはずなのに怖い。
メーカーなので、商品の問い合わせも多く、
電話を取るだけで緊張していました。

長い。1日が長い。
昼ごはんを先輩と食べるだけで気を遣う。
ストレス。

なんとか1日を耐え忍び、そして定時。

「やっと帰れる…」

そう思った瞬間、先輩たちが言いました。

「水飲みに行くよ!」

(えぇ〜!・・・けど水か。まあお酒の席とかは嫌やけど水ならええか。どこ行くんやろ?)
と思いつつついていくが、当たり前に飲み会です。

水と思っていたぼくはうんこたれです。

その会社は、
新人の入社初日は飲みに行くのが慣例らしく、
そのまま全員で居酒屋へ。

席につくと、年の近い先輩2人が一言。

「今日は俺たちがやるから大丈夫だよ。」

(ふむ、何を・・・?)

そう思っていると、始まったのは
上司や部長への気遣い、お酌、立ち回り。

完全に未知の世界でした。

部長は“営業マンの飲み会マナー”にとにかく厳しい人で、先輩たちは細かく指導を受けていました。

時間が経つにつれて、部長のエンジンがかかり始めます。
若い頃の武勇伝。
そして、今の若い世代へのダメ出し。

店内にはタバコの匂い(当時はまだ普通でした)
グラスはどんどん空いていく。
ぼくはお酒が苦手です。

気持ち悪さと疲れがピークに達していました。
(いつ終わるんやこれ…)

課長、係長レベルの方達はタバコを吸いながら慣れた感じで相槌。
年の近い先輩たちは、肩に力が入りながら相槌をしたり、笑顔を作ったり、飲み物を頼んだり。

結局、解放されたのは——終電。

帰り道、ぼくは泣きました。
情けない話ですが、本気で思いました。

「これがあと40年続くんか…?」

営業って、こういう世界なんか。

飲み会、付き合い、終電。
家に着いたのは結局25時前・・・

こんなん、自分にやっていけるんか。
営業以外の転職先探そかな・・・。

——そんなことを思いながら、、、
こうしてぼくの営業人生は始まりました。

・・・けれど、
このときのぼくはまだ知りませんでした。

本当の地獄は、
”電話対応から始まることを。

第2話 怒られてばかりの電話対応


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